金子みすゞ全集「みんなを好きに」
  Sign Design concept  
 


今回新設の6ヶ所のうち、同一のデザインで設置するのに難関になった場所です。ビルの花壇の中にあり、幅が25cmしかありません。ここだけ意匠を変えてもかまわないと、要項に書かれてありましたが、どうしてもそれは、避けたかったのです。
*デザインコンペ形式の入札で六社のエントリー案を審査会によって選ばれるというものでした。

     「厚みを20cmで詩碑の存在感を出す。」
      とひとつの案に絞り込む時に決めました。
制約をつくることで、アイディアが逆に、次々と浮かんでくる・・・
不思議な感じでした。
   黒御影
に角度をつけて、立体感を出してみよう。ステンレスの柱との質量的な
   バランス具合もそうなると、よくなり一体感が出てきた。散策中に読むのだか
   ら、進行方向から身体の方向を変える。90°変えるよりすこし緩やかなること
   で、印象も違ってくる。幅20cmの範囲では何度か…最終的に、82°でした。

この案を提出できるまでに、材料、施工可能な条件等で、幾度か危機もありました。 黒御影では、この厚みで耐えうる強度ある仕様で、真っ黒が、揃わない!コスト面も含めて日本では難しい、中国の山でも同一で掘り出せるもでは、グレイ系になる。
施工決定案件でないところでの、材料確保は、難解。秋芳大理石さんが奔走下さったおかげで、あったのです。南アフリカの「ジンバブエ」という真っ黒な黒御影石が!!採用後の発注でも、施工期限にももちろん間に合うもので。

 
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 1923(大正十二)年、二十歳の金子みすゞが、山口県大津郡仙崎村(今の長門市仙崎)から移り住んだ地です。
 みすゞは、この地におよそ三年半住み、勤め先の商品館内の上山文英堂支店へ通いながら、たくさんの詩を創作しました。
 結婚ののち、1930(昭和五)年三月十日、二十六歳で亡くなったのもこの地です。
 上山文英堂書店は、本店をこの地(今の南部町十九−二十)に置き、大連・営口・青島・旅順に支店、市内に三つの支店を持つ西日本屈指の書店でした。


                     二〇〇三年 八月  下  関  市

  詩碑2
   
 
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